インタビュー第4弾:在宅医療部 HOTセンター 北田さん

インタビュー

今回は、在宅医療部のHOTセンター・デリバリーグループでチーフを務める北田さん(36)に仕事の様子や意気込みについてお話を伺いました。

―入社何年目ですか?

北田さん)今年の10月1日で丸10年になります。正社員で入社して、在宅医療部の配送セクションに配属になり、ずっと同じ部門で勤務しています。

―部門の業務内容と部門の簡単な紹介をお願いします

北田さん)在宅酸素デリバリーグループは在宅酸素の配送と簡単な機器の点検を行っています。デリバリーと言っても、配送だけを行っている部門ではないので、患者さまのところにお伺いして、「体調はどうですか?」「機器の取り扱いで困ったことはないですか?」といった会話の中で日々の様々なことを解消したり、提案などを行い、患者さまのQOL(クオリティオブライフ)の向上をお手伝いする部門です。

―どんな雰囲気の部署ですか?

北田さん)私を見てもらえばわかると思いますが、あまり堅苦しくなくて、雰囲気はすごく良いと思います。私より年上の世代の方もいますが、ほとんどの方が年下で、20代前半から30代前半の方で構成されているため、明るくコミュニケーションが取れています。

―スタッフのチームワークはいかがですか?

北田さん)チームワークはいいと思います。ずっと笑っています(笑) 一人で患者さまのところに伺うので、一人ひとりの責任は大きいですが、何かあったときにはリアルタイムで情報共有をするようにしています。そうすることによって、事務所に帰ってきてからの会話の中で「そういえばあれどうなった?」と確認することが出来ています。

―北田さんの業務内容と、基本的な1日の流れを教えてください

北田さん)チーフを務めていますので、通常業務(ボンベの配送等)に加え、スタッフの管理も行っています。人数が多いので、一人ひとりの実情に沿った悩みの解消やプライベートの相談に耳を傾けながら、本社とHOTセンターをつなぐ全体的な調整役を担っています。
1日の流れは、だいたい午前中に社内業務、午後から出かけることが多いですね。
8:30までに出勤して、掃除・朝礼を行い、ボンベの積み込みを確認して、配送スタッフが出発します。その後、その日の業務内容の漏れがないかチェックを行います。お休みの人に案件が割り振られていたり、受注が抜けていたりといったところを最終確認し、溜まっている業務の処理等をして午前中が過ぎます。午後からは出かけるのですが、今は機器の回収業務が多いので、その対応をすることが多いです。その他機器の設置業務などを行い、だいたい17:30近くに帰社します。その後、残りの事務作業とスタッフのフォローを行います。

―お昼はどうされていますか?

北田さん)お昼はコンビニが多いです。おにぎりとお惣菜など、だいたいワンコインで済ませています。朝・昼はあまりお腹が空かず、夜にがっつり食べるタイプです。

―入社したきっかけを教えてください

北田さん)30代を目前にして、将来のことをよく考えていた時に、ご縁があって入社を決めました。前職と比較して福利厚生が充実していたことや、やりがいを感じられる気がしたことが最終的に入社を決めたポイントです。

―入社後、今のポジションに就くまでのキャリアについて

北田さん)入社して3年で部門のリーダーとなり、その3年後現役職のチーフに就きました。入社当時に担当したエリアで在宅医療部営業の先輩のもとで様々な事を学びました。私は感情的なタイプなので、こうだ!という自分の考えや理想があり、「患者さまのために」というエバグループの理念にも共鳴して、その想いを常に抱きながらこつこつと続けていたら、それが会社に認められて、今のやりたいことを実現できるポジションに就かせていただいているのだと思います。

患者さまに対する熱い想いがあるので、もっと現場に出たいという思いはあります。社内業務をするよりも、もっと患者さまと接して、悩みを解消するお手伝いをしたいですし、逆に自分の悩みを患者さまに聞いてもらうということもあり、そういうことが私には合っていると感じます。

―スタッフを管理する立場にあると思いますが、マネージメントで心がけていることなどはありますか?

北田さん)私が受け持っているスタッフの大多数にお子さんがいて、中にはシングルマザーの方もいるので、「プライベートと両立できる職場環境」を整えるよう、心がけています。やっぱり仕事、仕事の毎日ですと続かないですし、バランスが崩れると、プライベートがないがしろになったり、仕事が上手くいかなくなったり、崩壊してしまいます。そのあたりのサポートは気を遣って行っています。仕事の細かい指示はあまり出さないようにしており、みんなで考えて進められる職場を目指しています。

―仕事を通して感じるやりがいは何ですか?

北田さん)ありきたりな言葉にはなってしまいますが、患者さまからの感謝の気持ちと、その仕事を通じてお給料をいただいて、週末に家族で美味しいものを食べに行き、「美味しいね」と笑顔で言い合える時はとても幸せを感じます。

―会社の福利厚生を利用したことはありますか?

北田さん)野球のチケットをいただいて見に行ったことがあります。

―職場での働きやすさはいかがですか?

北田さん)個人的にはすごく良いと思います。HOTセンターは「私はこうした方がいいと思う」「この患者さまにはこうしたい」などの個人の意見を進んで発信することができ、それが尊重されます。

―部署ならではのイベントなどはありますか?

北田さん)HOTセンターは駅から少し距離があるので、仕事終わりに飲みにいったりということはないですが、昔は仲の良いグループでボーリングに行ったり、たまに週末に名駅のお店に集まったりということをしていました。

―思い出に残っている出来事はありますか?

北田さん)初めて担当した患者さまとの思い出は、強く心に残っていますね。
その患者さまはなかなか繊細な方で、最初のうちは全く心を開いてくれませんでした。ですが、真面目に仕事をしていくうちに心を開いてくれるようになり、気づけばよく行く喫茶店の話や趣味である読書の話をしてくれるようになりました。しかし、だんだん症状が悪化していき、どちらも出来なくなってしまいました。最後に私に「もう一度喫茶店に行きたい」と言ってくださったのですが、その願いを叶えてあげることは出来ず…。いつ思い出しても悔しい気持ちでいっぱいになります。

ですが、その出来事がきっかけで、患者さまの願いに応えることが出来るように、私に出来ることは全力でしようと強く思うようになりました。在宅部門の営業担当者などと連携して、日々、さまざまな知識を身につけるよう努力しています。

―プライベートはどのように過ごされていますか?

北田さん)9割9分家族に捧げています。私が結婚した相手はもともとHOTセンターに派遣社員として入ってきた方で、面接も私が行いました。仕事を通して仲良くなり、その後結婚したのですが、現在子供が3人いるので、子供中心の生活です。平日帰宅してから子供と遊ぶ時間はほぼないのですが、週末は公園やショッピングモールに行ったりするなど、家族サービスしています。

娘さんと、レゴランドにて

―最後に、エバで働く上での今後の目標はありますか?

北田さん)患者さまのQOLの向上のために私の力を存分に発揮したいという想いが強くあります。

入社する前は人生の目標がなく、大学をサボって遊びにいったり、親に迷惑をかけ、勉強もせずだらだらとした生活を送っていました。適当に選んだIT系の営業職に就くも3か月で退職、その後就職した製鉄の会社で数年働くも、自分の存在価値を見出すことができずにいました。だらだら時間をつぶしてやりたいことだけをやる生活を送っていたときにこの会社に入社し、患者さまから感謝の言葉をいただいたときに、「自分でも誰かの役に立つんだ」ということが衝撃的で、自分の存在価値を感じることができました。その当時の想いが今もあり、モチベーションになっています。すごく素敵な仕事だなと思います。人との関わりの濃度がすごく高くて、患者さまの人生の最後の時まで立ち会う仕事をしています。悩みを共有して、笑顔を見て、涙も見て、最後のお亡くなりになったときの顔も見て、残された遺族の方ともお話をして、すごく濃い体験をさせていただいています。モノを売るだけの仕事では到底味わえないような経験です。

<インタビューを終えて>

今回お話を伺い、北田さんの所属する部門でのチームワークの良さや、連帯感を持って一つの目標に向かって業務にあたる様子が印象に強く残りました。今まで社員の一員として理解しているつもりでいた、HOTセンター・デリバリーグループの業務の根本的な部分や信条について伺うことができ、非常に勉強になりました。北田さんの仕事に対する熱い想いに感銘を受け、私自身もその熱量を持って毎日の業務に向き合いたいと思います。(インタビュー担当:shoppy)