インタビュー第9弾:医療福祉事業部part2

インタビュー

今回は7月に更新しました医療福祉事業部へのインタビューの第2弾となっております。
訪問看護ステーションから4名、ヘルパーステーションほっとから2名、居宅介護支援センターほっとから1名の方々にお話を伺い、各質問に、代表の方にお答えいただきました。

◎訪問看護ステーション(左から今原さん・佐々木さん・志津さん・松尾さん)

まず、看護師を志したきっかけを教えてください。
松尾さん「入社7年目、看護師の松尾です。私は祖母の付き添いで幼い頃からよく病院に行く機会があって、そこから看護師を志すようになりました。すぐになりたかったので、衛生看護科のある高校に入学し、国家試験を受けて、看護師になりました。」

簡単に業務内容を教えてください。
志津さん「入社15年目、看護師の志津です。訪問看護部門の業務は、病状や療養生活を専門家の目で見守り、適確なアセスメントに基づいたケアとアドバイスで、ご利用者様が自立した生活を送れるように支援することです。病状の観察はもちろん、薬の相談や指導、医師の指示による医療処置など、さまざまなサービスを提供しております。また、訪問看護を行う私たちは、ターミナルケア(終末期医療)を行うこともよくあります。」

今原さん「入社2年目、理学療法士の今原です。リハビリ部門には私を含めた理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がおり、理学療法士の業務は関節可動域の維持・拡大、筋力増強、呼吸介助による呼吸困難感を軽減させるサポートをすることです。そして作業療法士は脳血管障害や運動器疾患による身体機能の低下やそれに伴う食事・入浴といった、動作が行いにくい方への可動域や筋力、日常生活動作の訓練を行います。言語聴覚士は言葉が出にくい等の失語症(言語障害)、うまく発音できない等の構音障害、ごはんが食べにくいなどの摂食嚥下障害の方に対して、言葉の数を増やしたり、理解力が上がるように、唇・舌・喉などの動きを強化し、食事姿勢や形態の調整を行います。」

訪問看護の魅力を教えてください。
佐々木さん「入社3年目、看護師の佐々木です。訪問看護の魅力は、ひとりひとりと向き合えること、ですかね。決められた時間で淡々と仕事をこなすだけではなく、ご利用者様やそのご家族の方々としっかり、ゆったりと向き合える。それが一番の魅力だと思います。本来は複数人で行うことをひとりでしなければならないので、正直不安になることもあります。でも、信頼できるチームのみんながサポートしてくれるので、頑張れていますね。」

この仕事をしていて思い出に残っているエピソードを教えてください。
志津さん「いろんな思い出がありますね・・・ただ、一番最初に思い浮かぶのは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のご利用者様のターミナルケアを行った時のことですね。最初はものすごく怒られたり強く当たられたりして、毎日泣いていました。それでもしっかりと向き合って、認めていただけるように頑張っていたら、だんだんと心を開いてくださるようになって。そして、最期を迎える時はほっとさんに見守られながら旅立ちたいとおっしゃってくださいました。今思い出してもかなり壮絶でしたね。5年経った今でも、あの時のことは鮮明に覚えています。」
※ALS(筋萎縮性側索硬化症)…体を動かすのに必要な筋肉が徐々にやせていき、力が入らなくなる病気

では最後に、最近のプライベートの過ごし方を教えてください。
今原さん「私事ですが、最近結婚をしまして。今は毎日バタバタしていて大変です。今まではひとりで釣りに出かけたり、色々と自由にやれていたことがそうはいかなくなってしまったり(笑)。仕事のほうでも1か月ほど前から主任という立場になりましたので、みんなで成長できるように、周りのことをもっとよく見なければならないなと改めて感じたり。プライベートでも職場でも忙しい毎日ですが、とても充実した生活を送ることが出来ています。」

 

◎ヘルパーステーションほっと(左から中島さん・原田さん)

まず、ホームヘルパー(訪問介護員)を志したきっかけを教えてください。
中島さん「入社10年目、ホームヘルパーの中島です。もともと病院で事務の仕事をしていましたが、これから先、需要のある職業だと思い、訪問介護員になることを決意しました。自分の両親に何かあった時に役立つと思ったのも、きっかけのひとつです。」

簡単に業務内容を教えてください。
原田さん「入社13年目、ホームヘルパーの原田です。ヘルパーステーションほっとでは、ケアマネジャー(介護支援専門員)が介護保険の制度に基づいて作成したケアプランに従って内容や時間を決めて、食事や排せつなどの介助を行う「身体介護」、調理や掃除などを行う「生活援助」をはじめ、ご自宅での生活に関するサービスや日常生活でのアドバイスをいたします。管理者側の立場では、スタッフの管理やシフト作成、メンタルケア、医療機関との情報共有などをしております。」

この仕事をしていてやりがいを感じる瞬間を教えてください。
原田さん「やっぱり、一番は、ご利用者様やそのご家族の方から感謝の言葉をいただけたときですね。最初は、合わないなって感じる人も、正直いるんです。でも、たくさん関わっていってお話をしていくと、殻を破ってくれるって言うんですかね。わかりあえる瞬間が来るんです。その時はこの仕事をしていて良かったと心の底から思いますし、もっと頑張ろうと思えます。」

 中島さん「やりがいを感じる瞬間・・・たくさんありますが、ターミナルのご利用者様をきちんとお見送り出来たとき、本当に誇りを持てる職業に就くことが出来ているのだな、と実感します。ご家族から労いのお言葉をいただいた時も、やりがいを感じますね。」

↑ご利用者様のご家族から実際にいただいたメッセージ

おふたりのリラックス方法を教えてください。
原田さん「コロナ前は飲みに行ったりしてうまくリラックス出来ていたのですが、今は出来ないので、自宅の冷蔵庫にあるものでぱぱっと料理を作って飲むことを楽しんでいます。料理をすることが好きなので、すっきりするんですよね。孫とドライブに出かけたりすることもリラックス方法のひとつ。そして中島さんとお喋りして大爆笑するのも癒されますね(笑)」

中島さん「(笑)。本当に、いろんな話が出来たり相談しあえる仲間がいるからこそ、頑張れていますね。ここでは原田さんやみんなとお喋りして笑って、家ではお笑い番組を見て笑っています。大変なこともあるけれど、結局この仕事に誇りを持っているし、大好きだから、続けていられてるんですよね。」

 

◎居宅介護支援センター(里見さん)

まず、ケアマネジャー(介護支援専門員)を志したきっかけを教えてください。
入社5年目、ケアマネジャーの里見です。ずっと、人と関わる・人の尊厳を守るお手伝いが出来る仕事をしたいと思っておりました。私は人の中でも特に高齢者に強い想いがあったので、何か福祉系の仕事に就こう、と考え、まずは社会福祉士と介護福祉士の資格を取って、これからどんな仕事をしていこうかと考えました。そこで介護保険を知り、介護の専門業務をやりたいと思い、ケアマネジャーになりました。

簡単に業務内容を教えてください。
ケアマネジャーは、介護を必要とする方が介護保険サービスを受けることが出来るように、ケアプランを作成したり、サービス事業者との調整を行います。ご利用者様の身体の状態を見ながら、どのような生活が出来るか?どのようなサービスを導入できるか?を考え、必要に応じてプランを変更したり、全体の調整をしています。

ケアプランを作成する際にこだわっている点などありますか。
何でもかんでも先回りしすぎたり、押し付けたりしないことですかね。“いのちを守ること”これは必ず一番に考えることですが、あとは基本的にご本人やご家族の考えを汲み取って、その人に合ったケアプランを作成するように心がけています。

この仕事をしていて感じるやりがいを教えてください。
ご家族に「良い看取りが出来た」「満足できる最期だった」など感謝の言葉をいただけた時は、やりがいを感じます。この仕事は最期を迎える方々の尊厳を守る尊い仕事です。しかし、もっとこんなふうに出来たかなと悔しい気持ちになることも、正直、ありますね。

今後の目標を教えてください。
地域の資源として一定の役割を果たすために責任を持って働き続けたいです。これからもご利用者様の理想や願望に少しでも近づけるようなケアプランを作成できるように、日頃から考えていきたいと思っています。そして、介護離職者を減らす、ということも私の目標のひとつですね。地域の皆さまも、社内の皆さまも、いつでも相談に乗りますので、何かを決断してしまう前に、ぜひお声がけいただきたいです。

 

<インタビューを終えて>
実際に現場で活躍されている医療福祉事業部の皆さんのお話は、とても心にくるものがありました。
そして、皆さんが本当にご利用者様ひとりひとりと丁寧に向き合い、接していることがとても伝わり、大変貴重なお話を伺う事が出来ました。
2回に渡るボリューム満点のインタビューとなりましたが、是非、最後までお読みいただけますと幸いです。<記事担当:ccc>